選択可能性と唯一無二性について美しく描いた作品(なにそれ)
どうも。
なんか、去年の春ぐらいからちゃんと寝れてないんですよね。
昼間めちゃめちゃ眠くても夜になるとパッチリだったり、
滅茶苦茶しんどくて、何としても眠りたいってときでも全然眠れないんですよね。
でも、朝日が昇ると途端に眠たくなって
昼まで寝てしまったり、
そのまま学校に行かなければいけなかったり…
原因わかる方教えてほしいです。
てな感じで、
昨晩も例のごとく眠りにつくことができず、朝5時半まで布団の中でゴロゴロしてたのですが、そこでふといいことを思いつきました。
”以前買いあさった本を読んでみよう。”
(僕が衝動買いした本の紹介に関してはこちらの記事にて。)
梶井基次郎の檸檬は、実はすでに読み終えているので(笑)、今回選んだのは
です。
話自体は、面白いとかそういうことじゃなくて、一貫したテーマに沿って進んでいく話の中で考えさせられることが所々にあって、
読者の年齢によって見え方や思うことが大きく変わりそうな作品だなと思いました。
言い換えれば、どの年齢層でも読むに値するお話だということです。
それでは、お話の内容と感想をもう少し詳しく書いていきますので、
暫しお付き合いください。
あらすじ
とその前に、
あまりにも有名な作品なのでネタバレを気にしても意味ないかなとも思ったのですが、まだ読んだことのない方にも読んでほしいので、極力避けます。
飛行機の操縦士である「ぼく」は、飛行機の故障で人気のない砂漠のど真ん中に不時着してしまう。途方に暮れていたところに、一人の子供が現れ、羊の絵を描くように迫らせる。これが「王子さま」との出会いだった。
この物語は「王子さま」と「ぼく」の、大人とは何か、出会いとは何か、友情や愛とは何かを模索する作品です。
読んでみて
物語の軸は、大人と子どもの対比のように感じました。
大人の数字ばかり気にする考え方や本質を見ようとしない姿勢に対して良く思わない大人の「ぼく」と、数々の星をめぐりそこで感じた想いや疑問を「ぼく」にぶつける子どもの「王子さま」。
二人の対話を通じて、「本当に大切なもの」の核心に迫っていく、そんな物語です。
作中のワンシーンに、王子さまが自分の星に置き去りにしてきた一輪の薔薇に対して、地球には同じ薔薇が無数に存在している光景を目にして、たった一つしかない花だと思っていたものが、実はどこにでもあるありきたりな花だったと気付きがっかりした場面があります。
しかしそこで、そんな彼にきつねはこう言います。
”きみがきみのバラのためだけに使った時間が、きみの薔薇をあんなにもたいせつなものにするんだよ”
”本当にたいせつなものは目に見えない”
これは本作のキーワードになっています。
この場合、目に見えるものは、薔薇の姿かたち。
見た目には自分の薔薇と目の前にある多くの薔薇との区別がつきません。
しかし、
自分の薔薇と目の前にある多くの薔薇との決定的な違いは、
共に過ごした時間という目には見えないもので、それこそ本当に大事なものなんだと思います。
これって、家族や恋人なんかがぴったりと当てはまるんじゃないでしょうか。
喧嘩して、勢いでひどい言葉を口走ったり、縁を切ってしまうこともありますが、
失ってから気づく大切なものとはこのかもしれませんね。
おわりに
といった感じで今回は終わりにします。
全貌が気になる方は是非とも手に取ってみてください。
作品自体もそうですが、作者のサン・テグジュペリにも興味が湧きました。
作品には似つかない意外な経歴の持ち主です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
今後もいろいろと書いていくので、読者登録などしていただければ喜ばしいです。
<あとがき>
文章をまとめるのが大の苦手だった僕が、読書感想文の宿題やその他文章を書く宿題はすべて母に委託していた僕が、まさか進んでこのようなことをするとは。
いや、上手にできたかは別として、自発的にやるとは思ってもみなかった。
まあ、レポートよりは楽。